浅間山登山記 その2

火山館でしばし休憩。

さすがに標高1,990mほどの朝7時30分。肌寒く、室内は薪ストーブで暖がとられていました。

火山館の隣に立つ浅間神社に、登山の無事を願ってから先へ進みます。

ここから先は火口原になるので、今までよりは緩やかな傾斜が続きます。左側には第一外輪山の稜線がつづきます。
草に覆われた斜面には、ジグザグに踏跡がついています。これが「草すべり」。最初は車坂峠からこの崖のような斜面を下ってこようかと思っていましたが、変更して正解でした。

火山館から10分弱で、草すべり分岐着。

7:41 草すべり分岐現在地

ここで車坂峠からの登山道が合流します。
ここから先は、暫く樹林帯。木々の中を細い道が山頂に向けてなだらかな勾配で続いてゆきます。

ところによっては残雪も。

立派なケルンがいくつもありました。ひとは何故山に登ると石を積むのだろう。

8:00 Jバンド分岐着現在地

Jバンドは、第一外輪山への北側の上り口。こちらも急傾斜で稜線まで登りつめるルートのようです。

登山馴れしている健脚の人は、前掛山登山とともに草すべりと絡めて第一外輪山の黒斑山をぐるっと一周するそうですが、私にはとてもとても。

ここを過ぎると、次第に樹林の密度が薄くなってきました。いよいよ標高2,100mを越え、森林限界が近づいてきました。

木がまばらになり、溶岩が目立つ荒涼とした光景になりはじめました。そしていよいよ、山頂付近がすぐ傍まで近づいてきました。

8:12 森林限界現在地

足元にはミネズオウ。

次第にあたりから草さえも消えてゆき、気が付くと岩と砂だけの世界になっています。それにつれて登山道の勾配も急になってきました。足元が滑るので非常に上りづらく、運動不足の身には相当こたえます。

息を切らせながら登ること50分ほど。中央火口丘の釜山と、第二外輪山前掛山への登山道分岐に到着。
あまりにつらくて意識が朦朧としてきた(涙)

8:54 釜山分岐現在地

現在の浅間山警戒レベルは1。火口から半径500m以内の立ち入りが制限されています。
なのでここから先は立入禁止です。

というわけで、前掛山方面に進むことになります。

つづく。