火の見櫓図鑑

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高台・傾斜地

 「半鐘の音が周辺に届きやすい場所」と言って真っ先に思い浮かべるのは、高台ではないだろうか。遠くに音を伝えるという意味では、高台は必然的に音を遮る障害物が少なくなるため効果が高い。

 しかし、ただ単に高所というだけで集落から隔絶された場所では、緊急を要する災害時に打鐘するまでに時間が掛かってしまうなど問題が生じるため、集落立地とのバランスを考慮したものとなっている。

立地例

三五沢の火の見

見晴らしの良い高台に建てられている例。
中津川市街を見はるかす田圃の中にぽつりとあるが、周辺の民家からはさほど離れておらず、素早く駆けつけることができる。

※既に撤去済みです。

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白石の火の見

谷沿いの傾斜地に位置する例。
集落の中で一番上手に位置しており、基礎部分がもともと高所にあるため、櫓本体は低層のものとなっている。

山新田の火の見

急傾斜地の集落に立地する例。
地図を参照すると分かるとおり、現地に至る道は九十九折の急勾配となっており、櫓自体も石垣の上に建造されている。

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野中の火の見

傾斜地に立地する例。
上山市街と蔵王温泉とを結ぶ県道沿いにあり、上山市街へ向けての眺望が広がっている。

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