写真を撮るということ
生まれて初めて自分のカメラと呼べるカメラを手にしたのは、高校一年生の時のことだった。それまでは、オリンパスのペンやコダックの110など、家に有った古いカメラを使っていたので、このカメラを手にした時の喜びは今でも忘れられない。そもそもハーフ判や110サイズしかなかった我が家のカメラ構成というのも、どうかと思うのだが。
本格的に写真を生涯の趣味としようと誓ったのは、意外と遅く大学を卒業してからだった。Windows95が発売されてしばらく経って、手持ちのパーソナルワープロが壊れてしまったのを契機にパソコンを始めてみようと思い立った。どうせ買うなら画像処理もやりたいな、とさして深く考えもせずに思ったのがきっかけだった。
しかしながら、パソコンを買ってすぐさま熱心に写真を撮り始めたのかといえばそうでもない。旅行の折にカメラを携行して、という程度のもので、今の様にスキが有れば一枚、などというスタンスとは程遠いものだった。
それがカメラ馬鹿と思えるほど写真を撮る様になったのは、当サイトのメインフレームとして当時運営していた素材集サイトを立ち上げた時からだった。始める以上は来場して下さる方々に有用と感じて頂けるコンテンツを、という想いから、当時ウェブ素材の中でもあまり多くは見られなかった画像素材をその主要コンテンツの一つとして掲げる事にした。そしてそれ以降、日常でも「写真」というものを意識する様になって行ったのだった。
あくまで趣味の粋を脱しておらず、技術的には拙い写真ばかりでお恥ずかしい限りだが、しばしの間そんな私の撮り歩いた写真のいくつかを、ご高覧頂ければ幸いである