火の見櫓図鑑

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常総市消防団水海道第九分団

火の見櫓

 関東鉄道常総線 水海道駅から西方、鬼怒川を挟んだ対岸に位置する坂手地区の市道沿いに建つ櫓。屋根は非常に傾斜の浅い八角形で、避雷針などの設備や蕨手装飾は見られないが、頂部にはリング状の金具が取り付けられている。屋根板には光沢があり、ステンレス製と思われる。半鐘は見られず、軒下にサイレンが設置されている。
見張台は四角形で、手摺部は角型鋼管、垂直材は等辺山形鋼、水平材は平鋼製。全体的に部材の状態が新しく、また周辺の櫓とは形状の類似性が見られないため、銘板等がなく正確には不明だが、比較的近年に建造されたものと思われる。
脚は四本で、主材、水平材、斜材全て等辺山形鋼製。各部の接合はプレートにより、いずれも六角ボルトによって締結されている。X字状に組まれた斜材の交点部分にも小型のプレートがあてがわれ、六角ボルトで接合されている。脚(主材)は直線的に構成されており、上四節よりも下三節の傾斜角がゆるく、途中で中折れしたような形状になっている。
梯子は一段で桁外設置。ほぼ全体にわたり円弧状の転落防止柵が設けられている。
基部は斜材がΛ形になっており、斜め上方、節の接続部プレートに向けて補剛が入れられている。

(2019年8月訪問)

屋根 8角型
半鐘 なし
見張台 8角型
□型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場 脚部 基部

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