火の見櫓図鑑

Home > 火の見櫓図鑑 > 福島 > 南相馬市 > 小谷の火の見

Facebook Twitter LINE Pin it

小谷の火の見

火の見櫓

 JR東日本常磐線小高駅の西方約2.5km、小谷地区の中ほどの市道沿いに建つ櫓。屋根は四角錐で、頂部には先端が四ツ叉になった避雷針と風向計が設けられている。垂木と軒梁、野地は木製だが、金属製の屋根板が欠損しており、垂木が露出している。半鐘は設置されていない。
見張台は隅切りされた四角形で、手摺と下部外縁が等辺山形鋼製、水平材が太めの平鋼製、垂直材が細めの平鋼製。床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング式のバックルで締結したもの。各部の接合にはプレートを使用しており、主材、水平材、斜材ともにリベットで締結されている。東側の面には塗装が褪色して判読が困難だが、「火」「の」「用」「心」の看板が掲げられている。
梯子は二段で、上段は桁内、下段は桁外設置。中間には桁内半分ほどのスペースの踊り場があり、円弧上の柵が設けられ、円弧の頂点から斜め上方に補剛が入れられている。
基部はアーチ状の斜材が入れられているが、円弧部分以外の大半が主材と短めの斜材で結合された状態になっている。桁下にはコンクリート製の器具倉庫が収まっており、入口上部には、「小高町消防団第十四分団 置場」(「分団」の部分は判読困難なため推測)と記されている。

(2019年8月訪問)

屋根 □型
半鐘 なし
見張台 □型
□型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場 基部 器具庫上部

ストリートビュー


Prev | 目次 | PageTop | Next