火の見櫓図鑑

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弘前市消防団第四方面団岩木南地区団駒越分団消防屯所

火の見櫓

 県道3号を駒越地区で市道を南方向に一本入った傍らに建つ櫓。屋根は無いが、周辺の櫓と形状は類似しており、かつては屋根が存在したが撤去されたものと推測される。
 見張台は円形で、高欄は手摺部が等辺山形鋼、水平材が平鋼、垂直材が一部は等辺山形鋼でそれ以外は丸鋼製。手摺の上部からホース昇降用の滑車を吊るす竿が突き出している。
脚は三本で、主材と水平材は等辺山形鋼、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもので、各部の接合はプレートにボルトを用いて締結されている。斜材の締結部分は丸鋼に平鋼板を溶接した形状で、一般的には桁内に取り付けられるが、この櫓では桁外に取り付けられている。
梯子は二段で桁内設置。中間の踊り場の欄干は見張台同様手摺部が等辺山形鋼、垂直材が丸鋼製。前述の通り斜材が桁の外側に取り付けられているため、高欄の垂直材と桁の斜材が交差する部分では垂直材が桁の斜材に押し出されるように微妙に外側に湾曲している。
基部はΛ型に斜材が設けられ、主材へ向けて補鋼が渡されている。一部は隣接する建物と干渉するため、建物の屋根や側壁には穴が開けられており、建物を櫓が串刺しにしているように見える。

(2016年8月訪問)

屋根 なし
半鐘 あり
見張台 ○型
△型

全景 見張台 踊り場 基部 建物に食い込む部材 消防信号表

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