火の見櫓図鑑

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第二分団三班鳥居消防車庫

火の見櫓

屋根 □型
半鐘 あり
見張台 □型
□型

 南知多町立豊濱小学校の東側、国道247号から北へ入った国道と並行する市道沿いにある豊浜商工会館前に建つ櫓。屋根は四角錐状で、頂部に小さなリング状の装飾が見られるが、それ以外には避雷針、風向計、蕨手などの装飾的要素は見られない。半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
見張台は四角形で、手摺と下部外縁が等辺山形鋼製、水平材、垂直材が平鋼製。垂直材の下部は外側へ向けて半円状に張り出している。梯子の出入り部分は転落防止のためか円弧状に張り出している。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。ただし、道路側の面は梯子を兼用しており、斜材の代わりに丸鋼を用いた梯子状の造りになっている。各部の接合は主材への直接結合で、水平材は六角ボルトで、斜材は六角ナットで締結されている。梯子の足場は溶接による。主材がほぼ垂直に建てられており、横方向の応力にやや弱いためか、水平材部分の内側には水平方向にも丸鋼をリング状のバックルで締結した斜材が設けられている。
梯子は前述の通り主材の一部を兼用しており、基部はコンクリート基礎に埋設されたベースプレートに櫓本体を結合して固定している。
下部一節目上端の水平材には「昭和二十六年 亀井製作所 名古屋」と記された製造銘板が取り付けられている。

(2020年7月訪問)

全景 見張台 屋根 見張台高欄 脚部 銘板と水平ブレース 基部 製造銘板

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