火の見櫓図鑑

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古布九条の火の見

火の見櫓

屋根 □型
半鐘 あり
見張台 □型
□型

 県道279号内海美浜線、九條交差点の当方、県道と大川に挟まれた場所に建つ櫓、屋根は四角錐形で、頂部には先端が小さな擬宝珠のような形状をした避雷針と風向計を備えている。半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
 見張台は四角形で、高欄は手摺、外縁部が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼製。手摺部は相対する二面にホース干し用のL字フックが各面三つずつ設けられており、そのうち片面の2つのフックには、ホース昇降用の滑車が吊るされている。床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四班で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。脚は直線でやや下方の方が脚の間隔が広くなっている。各部の接合は主材への直接接合で、主材と水平材はリベットで、斜材は主材に穿孔し、外側から丸鋼を折り込んで内側で六角ナットを用いて締結している。
梯子は二段で、上段、下段ともに桁内設置。中間には張り出しがなく高欄も設置されていない踊り場が設けられており、梯子の向きは踊り場部分で90度転向している。
基部は梯子の出入り部分が上部がアーチ状になった斜材となっており、主材との間に水平方向に補剛が入れられている。基礎は地表面よりやや高く、梯子出入り部分には切り欠きが入れられ一段だけの階段状になっている。櫓本体は基礎に埋設されたベースプレートで固定されている。

(2020年7月訪問)

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場 基部

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