火の見櫓図鑑

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日下部消防団消防ポンプ格納庫

火の見櫓

 JR東海 東海道本線清洲駅と名古屋鉄道名古屋本線大里駅の中間部やや北方、日下部地区の住宅街の中に立つやや丈の高い櫓。屋根はそりの無い四角錐形で、頂部には先端が四つ叉になった避雷針と風向計を備えている。蕨手等の装飾的な要素は見られない。半鐘は屋根裏中心部に吊るされているが、見張台部の脚にも斜材が入れられているため、やや取り回しに手間が掛かりそうに思われる。軒下にはスピーカーが四方に向けて設置されている。
見張台は四角形で、高欄は手摺と下部外縁が等辺山形鋼製、垂直材、水平材が平鋼製。床版は穴あき鋼板を用いている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリン式のバックルで締結したもの。各節の接合にはプレートを用いており、主材とはリベットで、水平材、斜材とは六角ボルトで結合されている。
梯子は二段で、中間に片側だけ張り出しのある踊り場が設けられている。張り出し部への出入り部分はアーチ状の造形が施されている。また、ホース干し用の滑車とL字フックが設けられている。高欄の素材は見張台と同じもの。
基部は梯子の出入り部分のみやや狭いアーチのゲート状になっており、主材との間にはワーレントラス状に補剛が入れられ、プレートで脚とアーチ材に結合されている。

※現在上層部が撤去されています。

(2019年6月訪問)

屋根 □型
半鐘 あり
見張台 □型
□型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場 脚部 基部

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