火の見櫓図鑑

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新川西水門広場の火の見

火の見櫓

 荒川の河口付近で荒川と堤防を隔てて並行に流れる中川沿い、新川との合流地点にある新川西水門公園内に建てられた櫓。実用のための火の見ではなく、公園周辺整備の一環として江戸時代の定火消の櫓を再現した観光用のもの。
しかしながら、内部的には最新の耐震強度を確保するため当時の構造とは異なっているものの、外見、内部ともに目に見える箇所は木や鋳物で造作されている。最高高さは15.5メートル、屋根は銅板一文字葺(上屋根)、銅板瓦棒葺(下屋根)、外壁は杉材押縁下見板張仕上げとなっている。
頭頂部には定火消にはなかった避雷針が設けられている。見張台は突き出し窓になっており、半鐘は軒先に吊るされている。
内部は主材としてかなり太い木柱が四本建てられており、周囲を囲うように螺旋状の木製階段が備えられている。階段の途中にはいくつか採光用の小窓が設けられている。
あくまで観光用のため江戸時代そのままの様式ではないが、雰囲気を感じるには良いだろう。
なお、この櫓は一般公開されいるが開放日は土曜日・日曜日・祝日と新川沿いの桜並木が開花する時期の平日の10時から15時までとなっているので、注意が必要である。

参考:江戸川区ウェブサイト

(2018年12月訪問)

屋根 □型
半鐘 あり
見張台 望楼型
□型

全景 見張台 半鐘 側壁 基部 見張台(内部) 階段(内部)

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