火の見櫓図鑑

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辰野町消防団第五分団本部屯所

火の見櫓

 北大出地区の北側、県道203号沿いの消防団詰所脇に建つ櫓。屋根は大きく反りのついた四角形で、頂部に先端がダイヤ状に造作された避雷針とS字型の装飾が設けられているほか、隅棟には蕨手が設けられている。屋根の梁部分にはアーチ状の方杖が設けられており、屋根裏中心部に半鐘が吊るされている。
 見張台は隅切りされた四角形で、高欄は手摺と水平材、下部外縁が等辺山形鋼、垂直材が鋼管製。手摺と水平材の間には、平鋼をX字状に組んだ装飾が、水平材と下部外縁との間には平鋼を用いたS字型の装飾を線対称に並べた装飾が、それぞれ施されている。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材が丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合はプレートにより、主材はリベットで、水平材は六角ボルトで、斜材はプレートに穿孔し内側から外側へ向けて斜材の丸鋼を織り込んだ上で六角ナットで締結している。赤地に白文字で「火」「の」「用」「心」と記されたプレートが設置されている。
梯子は二段で、上下段ともに桁内設置。上から二節目に張り出しの無い踊り場があり、手摺と「の」の字を反時計回りに90度回転させたような形状の装飾が設けられている。また、踊り場にも半鐘が吊るされている。
基部は梯子の出入り部分のみアーチ状の斜材が設けられており、主材との間にはワーレントラス状に補助材が入れられている。

(2018年12月訪問)

屋根 □型
半鐘 あり
見張台 □型
□型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場・半鐘 基部

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