火の見櫓図鑑

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土浦市消防団第四十五分団機械器具置場

火の見櫓

 土浦市北部、県道199号を北上し、やや狭い道が入り組んだ大志戸地区を東へ入った市道沿い、香取神社と地域の集会所の入口脇に建つ櫓。屋根は反りのついた八角形で頂部には先端が四ツ叉になった避雷針と風向計を備え、隅棟には蕨手が設けられている。半鐘は屋根裏中心部に吊るされており、その傍らにはサイレンも設置されている。
見張台は屋根と同様に八角形で、高欄は、手摺部と外縁の垂直材が等辺山形鋼製、水平材が平鋼製、垂直材が丸鋼製で、垂直材を中心にS字型の装飾を線対称に配している。手摺部にはホース干し用の器具を設置している。床版は平鋼を簀の子状に並べている。
脚は四本で、主材と水平材が等辺山形鋼製、斜材はリング状のバックルで締結している。各節の接合にはプレートを用いており、主材とはリベットで、水平材、斜材とは丸頭ボルトで締結されている。
梯子は二段で上下段ともに桁内設置。上段と下段の切り替え部分はくの字型の折り返しではなく、上下段とも同方向への傾斜がつけられているため、踊り場は片側が大きく張り出している。踊り場の手摺は見張台と同様のデザインで、踊り場のある節には斜材はなく、アーチ状の方杖が設けられている。
基部は角度の異なる直線の鋼材を用いた斜材と、斜材から主材、水平材方向へと伸びる補剛によって構成されている。基部の上段には消防信号表が掲示されている。

(2019年8月訪問)

屋根 8角型
半鐘 あり
見張台 8角型
□型

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場(上段) 踊り場(下段) 基部 消防信号表

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