国道115号中村街道沿いに建つ櫓。屋根は八角形で、頂部には先が四つに分かれた避雷針と風向計、屋根飾りが設けられており、軒には蕨手があしらわれている。屋根下には欄間が設けられており、唐草状の装飾が見られる。
見張台も屋根にあわせた八角形で、手摺部分は等辺山形鋼、欄干は丸鋼製で、銛をイメージしたような装飾とS字・逆S字状の装飾がされている。ホース干し用の金具が大きく張り出しているが、それを支える方杖の部分もS字状のデザインを用いている。
脚は四本で主材、水平材は等辺山形鋼、斜材は丸鋼をリング式の張力調整装置で締結したタイプ。見張台直下の節の水平材にも装飾が施されている。
梯子は二段で上段が桁内、下段が桁外に設置されており、中間に張り出しのない踊り場が設けられている。梯子の出入り部分はアーチ状に造形されており、こちらにも唐草状の装飾が施されている。
基部は水平材と独立して台形状の斜材・補助材が設けられている。
（2015年5月訪問）
| 屋根 | 8角型 |
|---|---|
| 半鐘 | あり |
| 見張台 | 8角型 |
| 脚 | □型 |
