県道268号沿い、浅瀬石川を渡る千歳橋の左岸傍らにある公民館併設の消防団詰所の前に立つ櫓。屋根は非常に浅い四角錐で、避雷針や屋根飾り、蕨手などは見られない。半鐘は屋根裏中心に吊るされている。
見張台は隅切りがされた四角形で、高欄は手摺と下部外縁が等辺山形鋼、垂直材が丸鋼、水平材が平ら鋼製。各面に二箇所ホース干し用のフックが設置されているほか、二方向に向けてスピーカーが取り付けられている。
脚は四本で、主材、水平材、斜材ともに等辺山形鋼製。斜材は全ての節でΛ型に組まれている。各節の接合はプレートにより、主材とは溶接で、水平材と斜材は六角ボルトで締結されている。斜材の上部、水平材の中心にあたる部分にも水平材と斜材を接合するプレートがあり、こちらは水平材とは溶接、斜材とは六角ボルトによって締結されている。
梯子は三段で桁内設置。踊り場は二箇所に設けられており、上段の踊り場は桁内1/3ほどのスペースのやや狭いもので、手摺は等辺山形鋼、垂直材は丸鋼製で、半鐘も吊るされている。基部が詰所倉庫の車の出入り口を跨ぐように太目のH鋼で嵩上げされており、下段の踊り場はそのH鋼の上に設けられている。高欄は丸鋼製。
（2019年8月訪問）
| 屋根 | □型 |
|---|---|
| 半鐘 | あり |
| 見張台 | □型 |
| 脚 | □型 |
