火の見櫓図鑑

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岡崎市六ッ美消防団中村町器具庫

火の見櫓

屋根 なし
半鐘 あり
見張台 □型
□型

JR東海 東海道本線 相見駅の北西2.2kmほど、県道43号を南へ入った集落中ほどの広場の一隅にある消防団詰所裏手に建つ櫓。屋根は無く、避雷針、風向計、方位標がねじりを入れられた支柱に支えられている。支柱には蕨手状の装飾も施されている。半鐘は中心部分、避雷針の直下に吊るされている。
見張台は四角形で、高欄は手摺、外縁部、水平材が等辺山形鋼製、垂直材は丸鋼二本を中間で交差させて本結びにした造形となっている。床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四本で、主材、斜材は等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング状のバックルで締結したもの。各部の接合は主材への直接締結で、主材と水平材は六角ボルトで、斜材は主材に穿孔し部材を外側から織り込んでいる。
梯子は三段で、上中下段いずれも桁内設置。踊り場は上下段ともに桁内1/3ほどのスペースに足場を設けただけの簡易なもので、床版はアンチスリップ鋼板が用いられているものと思われる。上段の梯子下部の付け根はRがつけられている。上下段踊り場の中間には半鐘吊り具が設置されており、こちらにも装飾が施されている。
基礎は水場が一体で設備されており、水道蛇口が設けられている。基部には「三州福岡町 矢藤鉄工所 電話四六」と記された製造銘板が掲示されている。

(2021年9月訪問)

全景 見張台 風向計・方位標 見張台高欄 踊り場 半鐘吊り具 基部 製造銘板

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