火の見櫓図鑑

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美浜町北方コミュニティ消防センター

火の見櫓

屋根 □型
半鐘 あり
見張台 □型
□型

 名古屋鉄道河和線 河和駅の北東300mほど、住宅街の中にある美浜町北方コミュニティ消防センターの裏手に建つ櫓。屋根は四角錐形で、頂部には避雷針と風向計が設けられているが、それ以外の装飾的要素は見られない。二辺の軒先部分に等辺山形鋼製の物干し竿のようなものが設置されており、ホース干し用の竿かと思われるが、高欄部にもホース干し用のフックが備えられているので正確な用途は不明。半鐘は屋根裏中心部に吊るされている。
見張台は四角形で、高欄は手摺と外縁部が等辺山形鋼製、垂直材が丸鋼製。前述の通り手摺部分にはホース干し用のフックが設けられている。床版は平鋼を簀の子状に並べたもの。
脚は四本で、主材、水平材が等辺山形鋼製、斜材は丸鋼をリング式のバックルで締結したもの。各部の接合は主材への直結となっており、主材と水平材はリベットで、斜材は主材に穿孔し、丸鋼を外側から内側へ織り込み、脚の裏側から六角ナットで締結している。
梯子は二段で、上段、下段共に桁内設置。中間には桁内1/2ほどのスペースの足場のみの踊り場があり、干したホースが風で暴れないようにブレ留めの竿設置されている。基部は梯子の出入口部分がアーチ状の造作となっており、主材との間には水平方向に平鋼製の、斜め上方に丸鋼製の補剛がそれぞれ入れられている。櫓本体の最下節は、1/4程度コンクリート基礎に直接埋設されている。

(2020年7月訪問)

全景 見張台 屋根 見張台高欄 踊り場 基部


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