雫石から田沢湖へ抜ける国道46号線の県境、仙岩峠の手前を左手に入って山道を延々上った終点にあるのが国見温泉です。900m近い標高で非常に見晴らしが良く秘湯ムードが漂っています。

受付で料金を支払います。下足は宿泊者と共用の靴箱に入れます。
浴室は大浴場「薬師の湯」と小浴場、混浴露天があります。大浴場は入口から左手奥に入ったところにあり、近年改築されたばかりなので、壁や柱の木もまだ新しさを感じられます。後述する小浴場には析出物がかなり見られますが、こちらはまだ新しいことから、浴槽・床ともにコンクリートの地肌が見えています。成分が濃いので、やがては析出物に覆い尽くされることになるかと思います。

アブラ臭と硫黄臭の混ざる湯は、まるで入浴剤を投入したかのような鮮やかな緑色透明で、口に含むと弱塩味がします。表面には細かい湯ノ花が漂っています。
小浴場は入口から真っ直ぐ奥へ進んだところにあります。こちらも湯は緑色透明のアブラ臭。浴槽の大きさの割に湯量があるので湯温は少々高めです。
浴槽は析出物がびっしり固着しており、棚田のような美しい模様に魅了されます。


小浴場の脱衣所には露天風呂への出入り口もありますが、小浴場からも、上の写真に少しだけ写っている浴槽脇の窓からも出入りできるようになっています。窓から外を覗くと移動用のサンダルも用意されています。
とはいっても、あくまでこれは「窓」なので高さがありません。ですので、茶室のにじり口の様に屈んで出入りすることになります。全裸で狭い窓から出入りするのは、端から見ると少々間が抜けた光景ではありますが、一旦脱衣所を回るよりは随分とショートカットできるので、こちらを利用する人の方が多いようです。
露天は混浴で、浴槽の縁には屋根が掛けられており、簡素な脱衣棚が用意されています。

最初は緑色透明でしたが、入浴すると沈殿している湯ノ花が撹拌されて緑白濁色になります。底に手をつくと、つかみ取りできるほど多量の湯ノ花が溜まっています。
特長ある濃厚な湯をじっくりと楽しめる温泉で、いずれは宿泊して堪能したいと思いました。
■データ
料金/500円
時間/10:00~16:00
定休日/なし
泉質/含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
サイト/なし
住所/岩手県岩手郡雫石町橋場竜川山1-5