砺波市街から国道156号線を南下し、小牧ダム手前から国道471号線利賀方面へ折れて少し進んだところにある温泉宿です。小牧ダムが眼前に広がる川べりにひっそりと佇んでいます。

歴史を感じさせる宿の玄関を上がり、受付で入浴料を支払います。
長く少し暗い木の廊下を奥へ奥へと進んでゆくと、小牧ダムが見えてきます。

ここから河原に下りるようにして階段を下った先に、コンクリート造りの浴室があります。
脱衣所も階段の途中といった感じで、あまり広くなく、設備も棚だけ。きわめてシンプルです。浴室へは更に階段を下り、一番底がそのまま浴槽になっている感じです。

女性浴室との仕切り壁にある湯口は、円筒形の大砲のような形状をしており、その先端から泡と共に夥しい量の湯が掛け流されています。というか、正確に言えば「噴出」しています。
この湯口はシーソーのようになっており、傾ける事で噴出する湯量の強弱を調節できます。但し、シーソーなので自分の側の湯を少なく調節すると、こちらを減らした分だけ相手側の浴槽の噴出量が増加するのです。なので、双方同時に好みの量に調整することはできません。


浴槽自体は深く、1mほどはあります。そして湯量が多いため、本来は洗い場であるはずの部分まで湯で満たされており、湯に浸からずに休憩するには階段まで上がる必要があります。階段の下縁はまるで船着場のようになっています。
壁にはシャンプーなどが置かれてはいるのですが、洗い場と浴槽が渾然一体となったこの状態では、洗髪したり身体を洗えば泡が浴槽の方にも流れてしまいそうで、どうすればよいのか途方に暮れてしまいます。
湯自体は無色透明で弱硫黄臭。あまり味は感じられませんでした。
湯に浸かっていると、噴出口からもボコボコと泡が弾け出していることからも解るとおり、非常に泡付きがよく、すぐに全身が泡に覆われてしまいます。
位置的にはコンクリートに囲まれた文字通り底のような場所ですが、天井の高さや浴槽の深さから、思ったよりも広く感じられます。ゴボゴボという湧出音が浴室中に反響しており、不思議な気分に浸れます。
あまり知られていない温泉宿ですが、個人的にはかなりお気に入りの一湯となりました。
■データ
料金/500円
時間/9:00~16:00
定休日/木曜休
泉質/ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
サイト/なし
住所/富山県砺波市庄川町湯谷235






