青森市街から国道103号線を進んだ先、八甲田山中にある一軒宿の温泉です。昭和29年に日光湯元温泉、四万温泉と共に国民温泉保養地第一号に指定されただけあり、かなりの人で賑わっています。


フロントで代金を支払い中に入り、ロビーの右手奥がヒバ千人風呂で有名な混浴大浴場です。

脱衣所は棚だけの簡単なもの。上方には混浴マナーを訴える注意書きなどが掲げられています。私が訪問したのは夏休みのピークでしたので、湯治客と日帰り利用者とで非常に混雑していました。
扉を開けると、総ヒバ造りの大浴場です。浴槽は脱衣所よりも一段下になるので、階段を下りてゆきます。
一番手前側の浴槽は源泉が足元から湧出する「熱の湯」、中ほどには掛け湯に使う「冷の湯」、そして奥に非常に広い浴槽を持つ「四分六分の湯」、そして浴室左手奥に打たせ湯「湯滝」があります。
湯は何れも白濁、強酸性のもので、口に含むと強い酸味を感じます。湯温は名前とは異なり、「四分六分の湯」の方が「熱の湯」よりやや高く感じられました。
面白いはの湯滝で、肩や背中など皆さん思い思いの場所に湯を当てていますが、強酸性のため頭に掛かると目に沁みて非常に痛いため、傍らにビニール袋が用意されています。つまり、それを被って湯が顔に掛からないようにできるのです。
ビニール袋を被った人が湯滝にあたる姿は傍目には少々滑稽にも見えてしまうのですが、この湯の酸性度からすると止むを得ません。
なお、このヒバ千人風呂は原則として混浴です。女性用の掛け湯「冷の湯」とその他の浴槽との間には衝立も設けられており、また「四分六分の湯」と「熱の湯」は実際に衝立や柵で仕切られている訳でありませんが、浴槽中央に、左半分が男性、右半分が女性用である事を示す指標が立てられています。
残念なことに、明らかに女性の入浴を狙って待機しているように見える輩もいるため、女性の方が入浴される際には、湯浴み着を着用されるか、朝と夜に設けられている女性専用時間帯の利用をお薦めします(但し夜間の専用時間は宿泊者のみ)。
素晴らしい湯、風情のある浴室なので、本来は好奇の目や限られた時間を気にすることなく楽しんで頂きたいのですが、一部の心無い入浴者のために温泉の楽しみが削がれてしまっているのが非常に悔しいです。
また、旅館部には男女別の小浴場「玉の湯」があります。
こちらは男女別で、浴槽は狭いのですが、お湯その物は全く替わりありませんので、じっくりと湯を楽しむには、もしかするとこちらの方が適しているのかもしれません。
また、酸ヶ湯から徒歩10分ほどのところに、地獄沼があります。

こちらは沼全体が温泉になっており、酸ヶ湯と同様の酸味の強い湯が満たされています。また、地獄沼から道を挟んで反対側の坂道を少し下ったところに、「まんじゅうふかし」があります。

こちらは、東屋に造られた椅子の下に温泉の熱気が通されており、腰掛けるとじわじわと熱気が体の芯まで伝わり痔疾などにも効果があると言われています。
この地域は見所も多いので、是非日帰りではなく宿泊して堪能したい温泉地です。
■データ
料金/600円
時間/7:00~17:30
定休日/なし
泉質/酸性硫黄泉
サイト/http://www1.odn.ne.jp/~sukayu/
住所/青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50